黒髪に特徴がある貴方はいつも私の視界に入ってくるの。




視界  (視界の隅でいつもちらつく黒髪)




は一人ホグワーツの廊下を歩く。人はまばらだがみんな楽しく談笑している。


ドッカンと遠くの方で音がした。廊下を歩いていた人たちはまたかといった感じで音のほうを見る。


は無表情でさも気にしてないように歩く。


暫らくすると前のほうから豪快に笑う声が聞こえてきた。その中に聞きなれた声がする。


俯いていた顔を上げると見えたのは黒髪の男の子。くしゃくしゃの髪をして隣の同じ黒髪をした男の子に笑いかけている。


は顔をぎゅっと顰める。


何故だろう。いつもあの人を見てしまう。気づけばあの人を見ていて、私の視界にはいつもいる。



ジェームズ・ポッター



名前は知ってる。悪戯仕掛け人と名乗っているグリフィンドール生。


でも私はスリザリン生なのでそのぐらいしか彼のことは知らない。




喋ったことも無いのに。


ただ、悪戯したあとによくすれ違ってはいたが。


向こうはそんなこと気づいてないんだろう。


はぁ、とため息をついて目を逸らそうとした時目が合った気がした。


一瞬むこうはびっくりしたような顔をしたが私はすぐに下を向いてしまったのでその後どんな表情をしたのか知らない。




何故私は彼を見ているのだろう。


彼と目が合った時に胸がドキッとしたことに関係があるのだろうか?


今、顔が熱くなっていることに関係あるのだろうか?


彼が視界に入るたび私はドキドキしていた気がする。


それはやっぱり・・・・・・・













「どうしたんだ?ジェームズ」


顔が紅くなってるジェームズにシリウスは怪訝そうな顔をして尋ねる。


ジェームズは紅くなる顔を右手で覆う。


いつも彼女は僕の視界の中に入ってくる。


サラサラの黒髪をした女の子。スリザリン生の女の子。


何故か気になって目で追っている。気づけばいつも彼女が視界の中に入ってる。


さっき目が合った気がした。彼女はすぐに下を向いてしまったからどうなのかよくわからないけど。





ただ、わかるのは自分の顔が紅くなっていること。





ただ、きづいたのは自分は彼女を好きだということ。














51 視界 * 未祈
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